「プログラミングを学びたいけど何から始めればいいのか」
「どのプログラム言語を選べばいいのかわからない」
「プログラミングの学習方法はどんな方法があるのか」
そんなお悩みにお答えしていきます。
副業やフリーランスを目指し、初心者の方がプログラミング学習を始めるケースが増えてきましたが、はじめの一歩がなかなか踏み出せない方が多いです。
プログラミングは身近なものではないので、分からないのは当たり前です。
この記事では、IT企業でシステムエンジニア歴28年でいろんなプログラミング言語を習得してきた私が、プログラミング学習の流れやおすすめの学習方法を紹介しています。
初心者の方にもわかりやすく、「プログラミングって何?」という前提知識も含めて解説しているのでぜひ参考にしてください。
【前提知識】プログラミングとは
プログラミングとは、コンピュータに具体的な指示を伝えて仕事をさせるための手段です。
コンピュータは自ら考えたり判断したりできないので、私たちが代わりに伝える必要があるのです。
身近なもので例えると「道案内」に似ています。
あなたが友人を特定の場所に案内する場合、「まっすぐ進んで、左折して、2つ目の交差点で右折して」といった具体的な指示を伝えることで目的地に到着することができますよね。
同様に、コンピュータに対して具体的な手順や処理を伝えることで、私たちの意図した結果が得られるのです。
この「具体的な手順や処理を伝えること」がプログラミングです。
ただし、コンピュータは人間の言葉を理解できないので、代わりに「プログラミング言語」を使用します。
プログラミングによって、私たちは仕事の自動化や情報処理、問題解決ができるようになりました。
プログラミングは私たちの考えやアイデアをコンピュータに伝える手段であり、そして私たちの目的を実現するための道具なのです。
プログラミング学習の流れ
初心者がプログラミング学習を始める場合、次の4ステップで学習していきましょう。
- 目的を明確にする
- プログラミング言語を決める
- 環境を構築する
- プログラミング学習を進める
1.目的を明確にする
プログラミング学習を始める時に最も重要なのは「学ぶ目的を明確にする」ことです。
プログラミング学習には多くの時間と努力が必要なため、途中で気持ちが折れてしまうケースも珍しくありません。
事前に目的を設定しておけば、達成するために困難を乗り越えようとする気持ちを強く持てるでしょう。
またプログラミングには、Web開発、データ分析、ゲーム開発など、さまざまな分野があります。
目的が明確であれば、学習の方向性や学習内容をスムーズに選択できますよ。
2.プログラミング言語を決める
作りたいものに応じて、プログラミング言語を決めましょう。
たとえば、Webサイトを作りたいなら「JavaScript」や「HTML/CSS」などのWeb開発に特化した言語が最適です。
ゲームを作りたいなら「C++」や「C#」といったゲーム開発に適した言語が候補に上がります。
作りたいものが決まっていない場合は、以下の言語が難易度が低くおすすめです。
- Python
- Ruby
- HTML/CSS/JavaScript
また、案件数が多い「java」は仕事につながりやすい一方で、初心者が独学で学ぶには難易度が高い側面があります。
3.環境を構築する
学びたいプログラミング言語が決まったら、開発を行う環境を整えましょう。
現在、開発環境で一般的なのは「IDE」です。
IDEは総合開発環境を意味し、下記の機能が1つにまとまっています。
- テキストエディタ:プログラムを記述する
- コンパイラ:ソースコードを機械語へ翻訳する
- デバッガ:プログラムの誤りを見つけ修正する
使用可能なIDEは、プログラミング言語やパソコンのOSによって異なり、Eclipse・Visual Studio・Xcode・Android Studioなどが代表的です。
4.プログラミング学習を進める
開発環境が整ったら、プログラミング学習を進めましょう。
基本的な学習方法は「実際にコードを書いてみる」一択です。
コードを眺めているだけでは分かりづらい部分も、手を動かしてコードを書き、アウトプットを繰り返す過程で理解が深まります。
具体的には、参考書に載っているコードを書き写したり、参考書の小テストを解いたあとに答えのコードを書いてみたりなどが効果的です。
おすすめのプログラミング学習方法《3選》
ここでは、おすすめのプログラミング学習方法を3つ紹介します。
- 書籍で学習する
- Webサービスを活用する
- プログラミングスクールを利用する
それぞれメリット・デメリットを解説しているので、最適な学習方法を探す参考にしてください。
1.書籍で学習する
書籍でプログラミングを学習をする方法は、独学で学ぶ最も簡単な方法です。
書籍は情報が体系立てて書かれているため、初心者にも分かりやすいのが特徴です。
書籍で学ぶ方法には以下のようなメリットがあります。
- 自分のペースで学習を進められる
- 低予算で始められる
- 専門家監修の情報が得られる
一方デメリットもあります。
- 仲間や講師がおらず挫折しやすい
- 書かれている情報が古い場合がある
- 疑問点を自分で解決する必要がある
実際に本屋で書籍を手に取って確認したりネットの評判や口コミを参考にしたりして、自分にあった書籍を見つけましょう。
2.Webサービス
書籍で学ぶのが苦手な方は、インターネット上で学べるWebサービスを活用しましょう。
初心者向けで学習難易度も低い「Progate(プロゲート)」や「ドットインストール」など、無料で学べるWebサービスもあります。
Webサービスを活用する方法には以下のメリットがあります。
- 無料で利用できるサービスが多い
- ゲーム感覚で学習過程を楽しめる
- 自分のペースで学習を進められる
一方で以下のデメリットに注意しましょう。
- 仲間や講師がおらず挫折しやすい
- 疑問点を自分で解決する必要がある
- 学習したい内容にサービスが対応していない場合がある
より深く学べる有料の中級コース・上級コースが設けられているケースもあるため、いろいろなWebサービスを比較検討しましょう。
3.プログラミングスクールを利用する
独学が不安な方や、仕事で即戦力を目指したい方は、プログラミングスクールの利用を検討しましょう。
プログラミングスクールには基礎から実践まで網羅されたカリキュラムが用意されており、効率よく学習を進められます。
プログラミングスクールを利用すると以下のメリットがあります。
- 初心者用のカリキュラムが設定されている
- 質問環境があるため挫折しにくい
- 目的に合わせた言語に絞って学べる
一方、デメリットもあります。
- 費用が高額である
- 大勢に向けたカリキュラムのため個人に最適化されていない
- オフライン受講の場合は時間や場所が限られてしまう
最近ではオンライン開催されているプログラミングスクールも多いので、いろいろ調べてみましょう。
まとめ
プログラミング学習のコツは、目的を明確にし、計画的にアウトプットを繰り返すことです。
学習手段としては、低予算で始められて自分のペースで学べる書籍やWebサービスが広く利用されています。
とはいえ、独学では疑問点やプログラムのエラーが解消できず、挫折してしまうケースが少なくありません。
より集中的に学習したい場合は、講師にサポートしてもらえるプログラミングスクールも検討してみてください。